香港グルメ Old & New(1)

2015年秋、「農圃」健在!

1990年代、中国に返還される前の香港で、「旨い店」を語るときに必ず名前が出たのが「農圃」。行き過ぎたヌーベルシノワに対する揺り戻しで、伝統的香港料理に注目が集まっていた。そんな時代の波の最先端で、人気を博した店なのだ。

当時と変わらずコーズウェイベイに店を構える「農圃」(域内で何度か移転したようだが…)。本当に久しぶり、約20年ぶりに訪れた。

一番最初に食べるのは、もちろんこれでしょ!

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何のことはない、ただの手羽先の揚げたものに見えるが・・・

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中には、しっかり味付けされたもち米が詰まっている。

これこそ「農圃」のスペシャリテ。鶏手羽に米を詰めた昔ながらの香港料理を、レストラン料理に昇華させた一品は、当時日本でも亜流が出るほどの人気だった。手羽ならではの鶏肉の濃い旨みが、揚げることによってさらに凝縮し、米の食感、滋味と相性を見せる。香港料理の歴史に残る名品のひとつに。

ちなみにこの料理にはウスターソースが、昔も今も添えられる。ウスターソース、「英国領香港」的ではありませんか。

干貝柱を贅沢に使った農圃特製のXO醤も、素晴らしく美味です。

2015-11-18 | Posted in コラムComments Closed 

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