田舎汁うどんの魅惑 草日庵よりや

なす、きのこ、こんにゃく、油揚げ。4種の具を煮込んだつゆの、味わい深いこと!

「草日庵よりや」の「田舎汁うどん」(850円税込)は、「肉汁うどん」主流の飯能にあって、孤高の旨さを誇っています。

IMG_0712なすを炒めてから合わせているので、油のコクがつゆに加わって味に厚みがある。そのことは食べ端に誰もが得られることですが、気を集めれば、一歩先にある不可思議な風味も、さらに加わります。誤解を恐れずにいうと「馴れ」た風味、つまり発酵臭といってもいい、かすか魅惑の香りが鼻孔に抜けます。飯能にうどん店多々ある中、この店を推す一番の理由が、このつゆに潜む「謎の風味」です。他では感じたことのない(少なくともうどんの店では)、独特の風味です。

この魅惑のつゆに浸る4種の具は、それぞれ大きさに神経をそそいで切り揃えられており、「田舎」の文字面から「大ざっぱな感じ」を連想すると、面食らうことでしょう。「包丁仕事のいい料理はうまい」という持論を、具現化してくれているようです。

麺にも文句のつけどころはありません。堅さ、風味、喉ごしともによく、太さは具とつゆに合っていてちょうどよい。太すぎると麺が勝ち、細いとつゆと具が勝って一体感に欠ける、その間のギリギリの一点でバランスを保っています。

 

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人通りの多い駅前ではなく、駅からかなり離れた住宅街に、こんなハイレベルのうどんを食べさせる店がある。「飯能うどん」や、恐るべし!

(天ぷら重のおいしさも、麺料理を商う店としてはかなりのレベルです)

 

草日庵よりや

飯能市市川寺484-9

(2015.06)

2015-06-21 | Posted in 飯能tabeteComments Closed 

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