秘境うどん 浅見茶屋

飯能の名物といえば、うどん。30軒を超える手打ちうどん店が、市全域で味を競い合う中、ロケーション勝負をしたら絶対に勝てる! 最強(?)の「辺鄙な場所」にあるうどん屋が「浅見茶屋」です。

なにしろ、遠い!

公式サイトによると、最寄り駅からは徒歩で50分! いや、実際に歩くと1時間以上はかかるかも。なぜなら道程の半分以上、昼なお暗い山道なんですから。熊脅しの鈴もできればほしい(笑)。それぐらいの深山です。クルマで出かけても、2台すれ違えない狭い林道は、ドライバーに相当の覚悟を要求します。

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これほど辺鄙なうどん屋なのに、無性に出かけたくなるのは、やはりうどんの力。うまいうどんを食べたい一心で、ついつい足が向くのです。

噛むほどにうまさが湧き出る堅さがありながら、ツルリとした食感も持ち合わせている、それがこの店のうどん。コシを重視したうどんは、喉ごしが犠牲になっていることが多いものですが、両立しているのは珍しい。エッジ立ちだって申し分ないんです。山奥という店の環境イメージからは、いい意味で裏切られる。田舎臭さがない「きれいなうどん」です。

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写真は「肉汁つけうどん」(850円税込)。玉ねぎの入ったやや甘めのつけ汁は、うどんとの相性も抜群。さらに、山歩きで疲れたカラダを癒してくれる、手作りの甘味にも力を入れています。

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店舗は江戸時代末期に建てられた、黒光りする太い材木を使った立派な古民家で、林業と養蚕業で栄えた時代を偲ばせます。その昔は各家でうどんを打っていた飯能・奥武蔵地区。きっと「うどん名人」だったのでしょう、現在のご主人のおばあさんがうどん店を始めたのが昭和7年。すでに80年を超える歴史を有している「浅見茶屋」。たかがうどん、されどうどん。遠路、出向く価値ある一杯です。

 

浅見茶屋

飯能市坂石1050

(2015.04)

2015-04-21 | Posted in 飯能tabeteComments Closed 

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