新しい香港を探しに…(1)

◎まずは、伝統スタイルの飲茶を。

香港の伝統的な食のスタイルといえば飲茶(やむちゃ)。湯気が上がる蒸籠(せいろ)に入った点心を、ポーレイ茶(プーアール茶)とともにいただく幸せ! 料理名を連呼ながら、おばさん(なぜかおばさんが多いです)が蒸籠を積み上げたワゴンを押して廻る、これこそ飲茶の伝統的スタイルですよね。

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でも「蒸籠のワゴンが店内を廻る」というお店は、今ではほとんど残っていないんですよ。テーブルにメニューを印刷した紙が置かれ、客が希望の点心に自分でチェックを入れてサービス係に渡す、というのが今風のやり方です。

30年くらい前には、高級ホテルなどだけで行われていたこの方法。できたてのおいしい点心が食べられるという「顧客満足」と、ワゴンを押して廻るおばさんの人件費を節約できるという店側の「利益追求」が一致し、主流になったのではと思います。

せっかく香港で食べるのなら昔ながらのスタイルで、という人におすすめするのが、香港島は金鐘(アドミラルティ)にある「名都酒楼」です。百人以上は入れるかという広大な店内に蒸籠のワゴンが何台も廻って、いやが上にも香港気分は盛り上がります。

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点心は、各種の蒸し餃子に焼売、豚スペアリブの蒸し物、鶏の足の揚げ蒸し、腸粉(中国式クレープ)、春巻きなどなど、期待を裏切らない定番のものばかり。できたてでないのは味が落ちる…なんてこともなく、どれも満足のおいしさです。蒸籠6つばかりを平らげて3000円程度と、値ごろ感もバッチリ。

ちなみにこの「名都酒楼」、日本でもっとも歴史ある中国料理店「聘珍楼」の経営です。

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2015-03-06 | Posted in コラムComments Closed 

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